Kaggleコンペティションでオンラインにできない環境であったりと、ネットに接続していないマシンにPythonのPIPパッケージをインストールしなくてはならないことがあります。
通常、ネットに接続しているマシンでPyPI(Python Package Index)に登録されているパッケージをインストールしたい場合、pipコマンドを使って下記のように簡単に行えます(numpyを例とします)。
pip install numpy
特定のバージョンを指定してインストールしたい場合は下記のようにします。
pip install numpy==1.18.3
もし、ネットに繋がっていない環境にあるマシンにインストールしたい場合は、マシンがネットに繋がっているときにパッケージのファイルをダウンロードしておくか、別のネットに接続しているマシンでダウンロードしたパッケージのファイルをUSBメモリやマイクロSDカードなどで所得する必要があります。
パッケージのファイルはPyPIサイト(https://pypi.org/)で取得できます。
探しているパッケージ名を検索窓に入力して検索し、表示されたパッケージ情報ページの左にある「Download files」をクリックします。するとページの右側にダウンロード可能なパッケージのリストが表示されます。こんなにたくさんの種類があるのは、稼働させるプラットフォーム(MacかWindowsかLinuxか)と、Pythonのバージョンによってパッケージが異なるためで、これらの中から自分がパッケージを使用する条件にあったものをダウンロードします。
このように自分でダウンロードする場合は取得すべきファイルが明確なのでシンプルですが、どこかに置いてあるパッケージファイルをインストールしようという場合、拡張子が「.whl」であることが重要です。その場合、インストールするマシンからダウンロードしたファイルを指して下記のように通常通りのpip installを実行すればオフライン環境でもインストールできます。
pip install ./numpy-1.18.3-cp35-cp35m-manylinux1_x86_64.whl
依存性(dependency)のある他のパッケージがあるとインストール中にメッセージが出る場合、そのパッケージに対しても上記と同じ要領でダウンロードしてpip installを行います。
この手順、Kaggleで映像や音声を処理するコンペではまず必要になります。