PayPal – 事前承認払いと定期定額支払い

 今回はペイパルのビジネスの活性化に有効な機能である「定期定額払い」と「事前承認払い」についてです。


PayPal

 ペイパルを使ったウェブショップでの支払い形式においては「購入する商品を決め、その都度に決済手続きを行う(都度払い)」が一般的です。多くのウェブショップではこの形式でのペイパル決済を実装している状態です。しかし、この「都度払い」の他にも便利な支払い形式が利用可能です。

1. 定期定額払い

 これは、「一定の時間間隔で決まった額の決済を繰り返し行う」という支払い形式です。「Subscription(サブスクリプション)」や「Recurring Payment(リカリング・ペイメント)」と呼ばれ、ネットフリックスの月額料金のように「毎月決まった日に決まった額を自動的に決済する」というようなケースに利用されます。

 この定期定額払いでは決済実行時に下記のような設定情報が込められて、予め一定期間ごとに定額を決済するスケジュールが組まれます。

  • 誰が支払うのか
  • 誰に支払うのか
  • 課金開始日(逆に言えば「無料お試し期間」を設定できるということ)
  • 課金間隔(日/週/月)
  • 課金金額
  • 課金終了日

 この定期定額払いの良いところは、何度も何度も購入者に決済手続きをしてもらわずに済むところで、また、この機能の利用には事前にペイパルから承認を受ける必要がないところです。

2. 事前承認払い

これは、「一定の時間間隔で変動する額の決済を繰り返し行う」という支払い形式です。「Pre-approval Payment(プレアプルーバル・ペイメント)」や「Reference Transaction(リファレンス・トランザクション)」と呼ばれ、現実世界で言う「電気・ガス・電話の料金」がこの支払い形式に該当します。

 この事前承認払いでは決済実行時に下記のような設定情報が込められて、予め変動額を決済することに同意する旨の情報が生成されます。

  • 誰が支払うのか
  • 誰に支払うのか

 この事前承認払いの良いところは、支払い金額が変動してもその都度に支払い手に決済の了承を取らなくて良いところです。この機能を使うと、商品の案内の横に付けた「ワンクリック購入」のようなボタンをクリックするだけで購入が完了し、「カゴ落ち(商品をカートに入れたが購入されずにサイトを去ってしまうこと)」の発生率を下げることができます。

 しかしながら、この機能を導入したウェブショップは、言い方は悪いですが、勝手に任意の金額を請求できてしまうので、この機能の利用には予めペイパルへの申し込みと審査が必要となります。一般的に言って審査に通るのは「月の取引額が数千万円以上」や「すでに社会的信用がある法人」と言う傾向があります。

3. パラレルペイメント

 この支払い形式は一般にはほとんど知られていないようです。日本語に訳すと「並行決済」となります。

 この決済は「フリーマーケットの一括レジ」にて例えることができます。実際のフリーマーケットでは店舗ごとに支払いを行いますので、もし、5つの店舗で商品を購入する場合は5回の支払いをする必要があります。パラレルペイメントでは、「5つの店舗への支払いを1回で済ませることができる」支払い形式と言えます。

 画面遷移で言うと、購入者のカートには5つの店舗の商品がカートに入った状態で、その状態でパラレルペイメントを行うと、ペイパルのシステムが自動的に5つの店舗に支払い総額を分割して支払ってくれます。


 たくさんの決済サービスができて選択に迷うこともあるでしょうが、自身のビジネスに合った決済方法を用いることが寛容です。弊社ではオンラインコマースのプロの視点からアドバイスを提供できます。お困りの経営者さんはご相談ください。

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