PAXUMの使い方(2020年まとめ)

 PAXUMの使い方に関して、2020年に皆さんとのやりとりの中で明確になったことのうち、特に疑問が多かった事項について整理してまとめます。

 2020年はコロナの世相を反映してか、多くの日本人の方々が国外からネットで収入を得ることに意識が高まった歳だったと感じます。この傾向は2021年も加速していくでしょう。海外では手数料の安さからPAXUMにお金を振り込むというウェブビジネスは多く、多くの方々がPAXUMの使い方に関心を持った年でした。そういう背景から、単なるユーザーではありますが少しはPAXUMを使って知っている弊社にご相談をいただき、皆さんと情報共有をしました。ここではそうして皆さんからいただいた実体験の情報の中で、特に多くの方々から重複していただいた疑問点につきまとめます。

1. 開設の際の確認書類

 PAXUMアカウントを開設する際には「本人確認書類」と「住所確認書類」のスキャンを画像データで提出する必要があります。日本語の記述は読んでくれませんので、英文の書類である必要があります。

1.1. 本人確認書類

 「パスポート」または「国際運転免許証」のスキャン画像を提出してください。

1.2. 住所確認書類

 オススメなのは「英語でタイプ打ちされたゆうちょ銀行の残高証明書(名前と住所が書かれている)」です。無料ですし、その場で作ってくれます。稀に住所を手書きで書く郵便局があるとのことですので、くれぐれも全ての記述がタイプ打ちされているものをもらいましょう。

2. PAXUMから日本円として引き出す

 海外が関係する送金をしようとするとき、EFT (Electronic Funds Transfers)という言葉を見かけると思います。EFTというのは様々なタイプの「電子的な送金」を一般的に指し示す言葉です。下記で述べる「ACH」も「Wire Transfer」もEFTの一部です。PAXUMではPAXUMのアカウントに貯まった資金を手元に引き出す方法は下記の3種類あります。

2.1. Local Bank Transfer (銀行送金) これがオススメです!

 アメリカ国内で「ACH (Automated Clearing House)」と呼ばれている送金方式です。お金(実際には銀行間の数字の付け替えでしかないですが)の流れでいうと「集中的に一括してお金の移動を管理する仕組み(アメリカで言うとこれがACHと言う仕組み)を経由してお金が送られる」ということが特徴です。日本のケースでいえば「全銀EDI」がこのACHに相当すると思います。

 Localと名前に付いているので国内での送金にしか使えないように感じますが、実際には海外の銀行への送金にも使えます。これは、海外の銀行がACHに接続しているためで、ACHは元々は国内での送金を目的として作られましたが、実際には国際送金にも使われています。例えば、ゆうちょ銀行もACHに接続しています。

 下記で述べる「電信送金」が送金事案ごとに逐次個別に送金指示を飛ばすのに対して、ACHでは銀行とACHのハブとなる仕組みの間でバッチ処理が行われています。つまり、送金事案ごとに逐次個別に送金指示を飛ばすのではなく、送金事案をためて一定期間ごとにデータをやりとりして送金処理を連携していく方式です。なので、電信送金よりも時間がかかります。しかし、その遅さに起因してコストが安く済むので、送金の際にかかる手数料も割安になります。

 PAXUMの記述では「Local bank withdrawals in 59 countries in over 23 currencies.」と書いてあります。これは「日本の銀行に送金する際に23種類の通貨のどれでも選べる」ということではなくて、日本の銀行に送金する場合はJPYが自動的に選択されるようです。

 これまでに皆さんからの情報共有で送金が可能だと確認された日本の銀行は下記です。

  • 東京三菱銀行 (SWIFT: BOTKJPJT)
  • 三井住友銀行 (SWIFT: SMBCJPJT)
  • 新生銀行 (SWIFT: LTCBJPJT)
  • スルガ銀行 (SWIFT: SRFXJPJT)

 なお、PAXUMパーソナルアカウントからゆうちょ銀行口座への海外からの送金はできません。この理由は、ゆうちょ銀行は海外からの送金を受け入れる際にまずドイツにあるとある銀行(ドイツ銀行)を経由(ルーティング)してゆうちょ銀行にお金が届くのですが、この中継情報を指定することがパーソナルアカウントではできないのです。ビジネスアカウントでは指定ができるので、可能と思われます(試していない)。

日本の銀行への送金手数料: $5.00

2.2. Wire Transfer (電信送金)

 PAXUMはあなたが出金先に指定した銀行に電子的な「この口座にお金を入れてください」という指示を送ります。お金が銀行間を移動するというよりも(銀行間の信用に基づいて)まず先に指示が飛びます。なので、迅速にお金が支払われる必要がある場合に適しています。しかし、この電信送金では出金する銀行は(指示を受けて出金をするので)リスクを抱えることになり、指示ごとに個別にこの指示が銀行間で逐次やりとりされるので、上記の「銀行送金」よりもコストが高く手数料が高い傾向があります。

 PAXUMの記述では「Transfer funds by Wire to your bank account in over 12 currencies.」と書いてあります。これは「日本の銀行に送金する際に12種類の通貨のどれでも選べる」ということではなくて、日本の銀行に送金する場合は選択可能な数種類の通貨から選ぶようです。

 手数料が高いので、非常に急ぐ場合であり送金金額が大きい場合以外はオススメできません。

日本の銀行への送金手数料: $50.00

2.3. External Card (クレジットカード送金)

 クレジットカードの「Refund(返金)」機能を使った送金です。通常はクレジットカードで買い物をし、何らかの理由で買い物をキャンセルした場合に返金が行われ、クレジットカード利用明細には「支払い」と「返金」の2行が記載されます。しかし、Refund(返金)機能は支払いと対にならなくてはいけないというルール上の決まりはなく、これを利用した送金です。

 PAXUMは「Transfer Funds to any Visa or MasterCard.(全てのVisaまたはMasterCardに送金できる)」と書いていますが、日本で発行されたクレジットカードについて実際に試した皆さんの情報を聞くところでは、送金できないクレジットカードが多々見られます。送金できなかったものの例は現状で下記です。

  • ゆうちょ銀行のVISAとMasterCard
  • 楽天銀行のVISAとMasterCard
  • ジャパンネットバンク銀行のVISAとMasterCard
  • ライフカード発行のVプリカ

これに対し、送金できたものの例は下記です。

  • スルガ銀行のVisaデビットカード

クレジットカードへの送金手数料: $5.00 + 2.95%

※ 上記3つの送金手数料についてはPAXUMの案内に記載されています。

※ 実際には上記以外に「PAXUMブランドのユニオンペイ・デビットカードを作り、それを使ってセブンイレブンで引き出す」という方法もあるのですが、デビットカードの維持費も高く、日本ではユニオンペイをどこでも使えるわけではないので記載しません。

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